君が嫌い
きっと自分が悪いからただ黙ってやり過ごそうとしている卑怯な男だってまどかちゃんは思うんだろうな。


自分の手が震えている事に気付く。
でもどうしても今の君には何も言い返せる気がしない、理由は分からないけど怖いんだ。


『何も言えないって事は図星のようね。どの男も同じ生き物で見ててイライラするわね。本当男の分際で生意気。』


『…………。』


言葉の途中途中に男を下に見ている態度だけ鼻につくけど何も言えない。


『あんたまだ無視するわけ?あームシャクシャするわね。』


『ご、ごごごめんなさい。』


謝ろう。今の俺に出来ることは素早く彼女の機嫌を直すこと。
この原因不明の震えを鎮めるには彼女の機嫌が関係しているように思うから。

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