君が嫌い
一瞬で目の前にいる人が同じ人間に思えなくなっていた。
この人は蔑だ。


蔑とは自分が人間としてクズだと断定した人の事をそう呼んでいる。


昔から何故か上から目線の人間に異常なまでの拒絶反応が出る。
拒絶反応といっても吐き気とかがあるわけではなくただ寒気がする程度。


だから今回はその蔑の中でも特にクズ人間だと俺の身体は認識したから手が震えていたのだろう。
これでやっと手の震えの原因が分かった。


一向に治らない手でぎゅっと握り拳を作る。


『あんたさ、私と会話したいならお願いしますくらい言えないのかしら。一体どういう教育を受けて育ったの。』


俺が同じ人間として見ていないなど露知らず上から発言が止まらない。
気持ち悪い、イライラする。


もう今更君となんて話したいとは思っていない。
いっその事このまま解散してしまうのも手だな。

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