君が嫌い
『こんな下等な人間に育てられてしまったのは可哀想ね。でも安心しなさい、私があんたの事可愛がって……』


バチンッ!
部屋から乾いた音が聞こえた。


どこから鳴ったのか、その原因を知ろうとした時には既に答えが出ていた。


『いっったいわね!!何するのよ!!』


彼女が左手で頬を抑えながら睨んでいる。
いつの間にかビンタしていたようだ。


人生で一度たりとも女性相手に暴力を振るった事が無かったから自分が叩いてしまった事に驚いた。


それと同時に落胆もした。
ああ、これでお店に行けなくなったと。


もうどうせお店に行けなくなるんだし、最後に言いたい事言ってやろう。


『お前みたいな人間が俺は大嫌いだ。』


短くより相手に伝わる言葉で伝えた。

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