too much
「え…えっと……」



どうしよう?
なんて言えば良いんだろう?



平川さんは俯いたままじっと黙ってる…



(えーい!もうぶっちゃけてやる!)



悩んでる暇なんてないんだ。
考えても焦るだけ。
だったら、もうぶちまけてやる!



「僕…あの時…あなたのことがすごく気になってたんです。」

「えっ!?」

平川さんが驚いたように顔を上げた。



「僕の気のせいだと思いますが…あの時、あなたが何か落ち込んでるように思えたんです。
それで気になって…気がついたら僕はあなたを追い、ひとつ手前の駅で降りてました。」

平川さんは酷く動揺してるみたいだ。
目が泳いでる。



きっと、僕のことを気持ち悪い奴だって思ってるはずだ。
彼氏でもないのに、そんなストーカーまがいのことをするなんて…



「す、すみません。」

「い、いえ…謝ることなんてありません。
そんなに気にかけていただいて、嬉しいです。」

「え?」



まさか、本心じゃないよな?
たいていこういう時、女の子は気持ち悪いって思うはずだ。
うん、真に受けちゃいけない。
きっと、平川さんは優しいか、僕に怯えてそんなことを言っただけだ。
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