too much
「あ…観覧車、綺麗ですね。」

「え?あ…あぁ、綺麗ですね。」

「乗るよりもこうしてみてる方が綺麗ですね。」

「ええ、本当に…」

気まずさを隠すように、曖昧に視線を泳がせ、コーヒーをまた一口すする。



「あゆ達、もうすぐですね。」

「あ、そ、そうですね。」



一つの話題が済むと、会話が途切れる。
そして、コーヒーをすする…
平川さんもきっとこの気まずい沈黙をどうにかしたくて話題をふってくれてるんだろうに、僕が簡単な答えしか返さないからこんなことになるんだ。
それがわかっているのに…何かもっと話さなきゃって思うのに、その度にいろいろな想いがごちゃごちゃになって話せない。



「あの…島本さん…」

「は、はい。」

「蒸し返すようで悪いんですが…あの…さっきの話なんですが…」



さっきの…?
って、まさか、先日の喫茶店の話なのか?



「さっきのっ…て?」

しらじらしくも、僕はそんなことを言ってとぼけた。



「……喫茶店のこと……です。」

やっぱりそうだった。
今度こそはもう逃げられない。

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