too much
「告白」side美穂
こんなことをするなんて、自分でも意外だった。
でも、島本さんとのさっきの話を、どうしてもあのまま終わらせたくはなかったから…



だから、こんなことをしてしまった。



今日は全部を話してしまおう。
そう決めて、私はここに来た。



たとえ、嫌われても、馬鹿にされても構わない。
島本さんなら、きっと素の私をわかってくれる…そう思えたから。



「は、はい。実は……」



口を開いたものの、その次の言葉がなかなか出て来ない。
何から話そう?
あ…そうだ!
まずは、あの日のもやもやしてたことからだ。
でも、それを話すには、過去のことも話さなきゃならない。
かなり長くなりそうだ。



こんな時間だけど、島本さん…聞いてくれるかな?
やっぱり迷惑かな?



「平川さん…どうかしましたか?」

「あ…あの…長くなってしまいそうなんですが……大丈夫ですか?」

「そんなことなら、どうか気にしないで下さい。」

島本さんの穏やかな声と微笑みに勇気付けられた。



(よし、話そう!
何もかも、包み隠さずに…!)


私の心は決まった。
< 95 / 141 >

この作品をシェア

pagetop