社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
夕方に社長から社内メール。


内容が気になり開いてみれば………。



『悪い、少し遅れる。

二ノ宮健人』


『場所は分かります?

先に行ってます。無理しないでください。

長嶺花菜』



社長の遅れるというメールに私は返した。


私は時間になると帰る用意を始めた。丁度、同じフロアーで働く奥寺が席まできた。



「長嶺、一緒に行ける?」


「うん。」


「社長は?」


「仕事で遅れるみたい。」


「そっか。」



奥寺と二人で会社を出ていく。予約したお店には皆が揃っていた。



「長嶺、社長は?」


「花菜、長谷川さんは?」



藤村とあゆみにクスリと笑った。



「仕事で遅れるみたい。」


「来るの?」


「多分。また連絡が来るでしょ。」


「なら、このメンバーで久し振りに飲むか。」



奥寺の隣に座り、私達は乾杯をした。同期で入社以来、仲良くしてきたメンバーで盛り上がる。
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