社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
「花菜、合コンも頼んでくれた?」



あゆみがホロ酔いで聞いてくる。静まり返る部屋で男子の視線が突き刺さる。



「合コン?」


「花菜にお願いしたの。長谷川さん達と合コンしたいって。」


「長嶺?」



隣に座る奥寺の視線が痛い。チラリと奥寺を見上げた。



「あはっ。」


「俺らは除け者?」


「…………あゆみ、どうなの?」



奥寺の視線に居たたまれなくなり、あゆみに話を振る。


あゆみが梅酒を片手に笑っている。



「奥寺、私達と合コンなんてしたいの?」


「…………セッティングしてくれるなら行く。」


「私達だよ?」


「ああ。」



あゆみが無言になった。チラリと奥寺を見上げれば目と目が合う。



「友達紹介して。俺達、フリーだし。」


「えっ?」


「長嶺だけ幸せそうだし。俺達にも紹介して。」



奥寺の言葉にフリーズした。



奥寺達に友達を紹介するの?



あんまり考えた事がなかった。
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