社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
「よし、グループデートするぞ。」


「「はあ?」」



藤村の突拍子もない発言に皆が唖然とする。



「気分転換。俺達、実はカップリングできるかもしれないだろ。」


「「………。」」


「俺ら男は彼女持ちなし。長嶺だけだろ?」


「「………。」」


「長嶺も先が見えない。なら、俺達相性良さそうだし、グループデートでもしよう。」


「意味不明なんだけど。」



藤村の言葉に私は答えた。



「社長と別れるつもりないし。」


「でも社長は別れるかもだろ?父親に二ノ宮を守れって言われたんだし。それに……。」


「それに?」



藤村が尻込みしている様子に首を傾げた。



「だから結局は長嶺じゃ駄目だって事だろ。親が反対してるって事。」


「…………。」


「ちょっと藤村。」


「親が反対してるのを覆すのは社長でも無理だろ?そう思わないか?」



黙り込む面々に藤村が正論を言っているのが伝わる。
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