社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
「歳が違っても大丈夫そうね。花菜さんもハッキリしていて。」


「あっ、すみません。つい………。」


「いいのよ。媚びてるより全然いい。」


「あっ、はい。」



お母さんの微笑みに、受け入れて貰えたんだと実感する。



「孫、早く見せてね。」


「あっ、はい。」


「なら、問題ないな。」



健人さんを睨めば、嬉しそうにしている。その表情に眉間に皺を寄せた。



「花菜、一緒に暮らすよな?」


「…………うん。」


「仕事は子供が出来る迄は続けていい。憧れた仕事だろうから。」


「うん。」


「変わってるね、花菜さんは。玉の輿だから好き放題すればいいのに。仕事をしたいなんて。」



裕人さんの言葉に健人さんと見つめ合った。



「社内恋愛もいいぞ。裕人兄にはもう無理だが。」


「ふ~ん、会社を汚すなよ。」



裕人さんの言葉に恥ずかしさが込み上げる。



会社でキスとかって駄目だよね?
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