社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
まだ始まったばかりの同期会で衝撃が走った。



「社長、本当ですか?」


「長嶺、本当かよ?」


「長嶺、彼氏と別れて慰め会だろ?」



飛び交う言葉に同期会が一気に盛り上がる。



「花菜、どうやって社長と付き合い始めたの?」


「花菜、いつから?」



同期から質問攻めに合う。



「花菜、教えてよ。」


「花菜。」



私は頭がパニックに陥る。その時、頭を撫でる優しい手に隣の社長を見上げる。



「最近、俺から告白した。」


「社長から?」


「そう。俺から告白した。」


「花菜の何処が?社長からしたら恋愛対象外の歳かと思ってました。」



同期と社長が会話をしていく。その間も私を落ち着かせるかのように頭を優しく撫でてくれる。



「長嶺の雰囲気。普段はふわふわした感じだけど仕事には熱心に取り組んでる。」


「なるほど。」


「それに酒を飲むと明るくなるとか。」



同期が興味津々に社長の話を聞いている。
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