社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
「長嶺さん、お疲れ。送りますよ。」



長谷川さんの言葉に、隣に立つ社長を見上げた。



「社長に事故でも起こされても困りますから。」


「だと。花菜、帰るぞ。」



エレベーターに乗り込み、私達は健人さんの車に向かう。長谷川さんが運転席のドアを開けて乗り込んだ。


私は後部座席に健人さんと座れば、静かに車が動き始めた。



「明日はいつも通りに出社をお願いします。」


「わかってる。」



長谷川さんの言葉、車の揺れに睡魔が押し寄せる。


隣に座る健人さんに凭れれば、頭を撫でられ、一気に眠りに落ちていった。



「……な、花菜、起きれるか?」


「ん?」


「マンションに着いた。ほら、ベッドで寝ろ。」



眠気眼で車から降りて、健人さんに手を引かれて歩いていく。



「健人さんのマンション?」


「ああ。」


「………。」



やっぱり健人さんのマンションに帰ってきた。ボーッとする頭で週末毎に訪れる健人さんのマンションに入っていく。
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