また明日、空の向こうで。

目が覚めると、窓の外が暗くなってた。



もう夜になったのか。


そんな時、下から声がした。


「大体……だから………だろ!!」


「それは……だって…じゃないの!」



お互いを罵倒し合う声。


耳を塞ぎたくなるような、雑音。



堪らなくなってスマホを握って部屋を出る。

熱でふらふらする足をなんとか動かす。


そうして外に出たけど、お父さんもお母さんも気付かなかった。


熱に浮かされた身体には真冬のように寒く感じて。


それでも何かに呼ばれるように重たい足を運んだ。
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