また明日、空の向こうで。
その時ふと疑問に思った。
彼女は医学部だとは言っていたけど、それにしてはあまりにも器官系に詳しすぎる気がしたんだ。
それが何でなのか無性に気になってじっと顔を見つめてしまう。
それに気付いたのだろう、那月さんはあたしにくすりと笑って言う。
「なんでこんなに詳しいのかって?」
あー…聞いてないのか。言っていいのかなぁ、なんてぼそぼそ呟いてる彼女。
あたしはどう反応したらいいのか分からなくて固まる。
「…それは、ね?」