また明日、空の向こうで。

そしてやって来たのは、女の人。


「初めまして。亮太の姉の那月です」


お姉さんは医学部に通っているらしく、久瀬くんが見てやってくれと頼むので来たのだとか。


「さっき、咳が止まらくて過呼吸っぽくなったんだって?風邪が原因かしら?」



色々と質問される。


喋るとまた苦しくなるからこくこくと頷く。


「なるほどね…。とりあえず飲み物持って来てあげるわ。多少は変わるでしょう?」


その気配りがあたたかかった。
< 26 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop