また明日、空の向こうで。
そしてやって来たのは、女の人。
「初めまして。亮太の姉の那月です」
お姉さんは医学部に通っているらしく、久瀬くんが見てやってくれと頼むので来たのだとか。
「さっき、咳が止まらくて過呼吸っぽくなったんだって?風邪が原因かしら?」
色々と質問される。
喋るとまた苦しくなるからこくこくと頷く。
「なるほどね…。とりあえず飲み物持って来てあげるわ。多少は変わるでしょう?」
その気配りがあたたかかった。