女の子の秘密
忍が出て行った部屋でぼんやりと立ち尽くしていると、優の携帯の着信音が鳴り響いた。

機械的に電話に出ると、羽奈の声が聞こえてきた。

「羽奈ぁ・・」

今にも泣き出しそうな声で、それだけ言うと、何かを察したように羽奈が口を開く。

「話を聞いてあげるわ。今から迎えに行くから、準備しておいてね」

落ち着いた声が耳に届き、やっと動き出せるようになる。

向こうには見えないが、大きく頷いて電話を切った。



ノロノロと緩慢な動きで泊まりの用意をしていると、再度着信音が響いた。

出ると下に着いたという内容だったので、慌ててカバンを持って部屋を出た。
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