君と、ゆびきり
運動部
あたしは部活が終った後の片づけをしていた。


151回目もバドミントン部に入った。


ここでも色々とあったけれど、やはり体力を付けておかなきゃいけないと思ったのだ。


「千里、部活終わった?」


倉庫のドアからそんな声が聞こえて来て振り向くと、玲子が立っていた。


「今終わった所」


「じゃぁ、遊びに行こう!」


「あ……えっと今日は……」


あたしはしどろもどろになって返事に困ってしまった。


今日は風と約束をしているのだ。


最近になって少し体調がよくなった風は、外出時間を伸ばしてもらえているのだ。


「あ、今日は風君と約束?」


あたしの反応に気が付いた玲子はそう言った。


「うん、ごめんね玲子」


「いいよいいよ。それにしても千里は風君とほんと仲がいいねぇ」


玲子は特別気を悪くした様子でもなく、ちゃかすようにそう言って来た。
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