君と、ゆびきり
「そ、そんなことないって!」


そう言いながらも、あたしは顔が熱くなっていく。


実は風にキスをされたのはあれがはじめてだった。


151回目の今回は何かを変えたいと思っていたけれど、あんな変化があるなんて思っていなかった。


あの日から、あたしと風の間では少しだけ違う空気が流れ始めている。


「またまた照れちゃって! なにか進展があったら教えてね!」


玲子はそう言うと、他の友人たちの元にかけて行ったのだった。
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