君と、ゆびきり
そこにはもう冗談っぽい表情は見られなかった。


こうやって素直に謝られると、すぐに許してしまいそうになる。


「風の体に何かがあったのかと思った」


「うん、そうだよね」


「すごく心配した」


「ごめん、千里」


あたしは半分ほど残ったパフェに口を付けた。


「千里は俺の事が好き?」


その質問に、思わずむせてしまった。


慌てて水を飲み、風を見る。


「なによ、いきなり」


聞きながら、また自分の心臓が暴れはじめるのを感じていた。


「俺に他に好きな人ができたら?」


「そんなの……」


嫌にきまってる。
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