イジワル社長は溺愛旦那様!?

「湊さん、しゃ、しゃ、シャワー浴びさせてっ……」
「あとでいいよ」
「み、みなとさんっ、だ、だめっ……でんきっ……」
「消さない」
「あっ、なんで眼鏡かけなおしたのっ……」
「ああ……はっきり見たいから」



なにを言っても、丸め込まれて。まるで砂糖菓子のように、長い時間をかけて全身に口づけされ、なめられ、吸われて。
このまま溶けてなくなるかと思ったところで、信じられないくらい大きくなった湊が、夕妃の中に入ってくる。

一瞬で目の前に星が散り、気が遠くなる。

すると湊が体を押し付けながら、唇の端を持ち上げるようにして笑い、

「……ほら、口を開けて。舌を出して。キスしよう……」

とささやく。


(キス……)


命じられるがまま口を開けると、湊の舌先がツンツンと夕妃の舌をなぶる。

それからからめとられて、歯を立てて噛まれる。

口の中のほんの少しの痛みと、断続的に与えられる快感がごちゃ混ぜになって、夕妃はまたビクビクと体を震わせた。

普段は夕妃が恥ずかしがるような体勢を取らせたり、言葉を言わせたりする湊だが、今日はいっさいそれがない。
ただひたすらずっと、夕妃は湊に愛されている。



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