美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?
私は、彼の1番になりたいと思った。
キティより……私を見て欲しいと思うのは、
私のワガママ?
そんな気持ちを抱いたまま
日にちが過ぎていく。
私と社長の関係は、未だに進歩していない。
そんなある日。
社長のもとに美千香さんから招待状が届いた。
『誕生日パーティーですか?』
『あぁ、美千香さんの誕生日パーティーらしい。
明日一条寺家が経営するホテルで
盛大に行うから来て欲しいのだと……しかも
お前にも招待状が届いているぞ?』
『私にもですか!?』
何故……?
社長が招待されるのなら分かる。
なのに、何故私まで誘うのかしら?
『怪しいわね……何かの罠かもしれないわ。
気を付けた方がいいのではないかしら?』
キティが心配そうに言う。
『そうだな。もしものことがある。
ケイティは、欠席をさせるべきか……』
社長も心配そうに言ってきた。
罠……?
もしそうなら邪魔な私を消したいのだろうか。
でも、秘書なだけで美千香さんが心配するような
関係すらなっていないのに……。