美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

私のところまで来ると

「そもそも見たってだけで何の証拠にもならない。
そんな証言で、誰が信じるか。
録音をしていたとしても誰の声か分からないし
何の意味も持たない」

ギロッと柚木さんを睨みつけながら言った。

た、確かに!?
あくまでも見たという証言だけだ。

口だけの証言だと説得力もないし、デマだと
普通の人なら思うだろう。
それこそ知らないと言い通せば……。

しかし柚木さんは、ニヤリと笑った。

えっ……?

「この部屋に監視カメラを仕込んであるとしたら?」

「どういうことだ!?」

柚木さんの発言に驚く社長。
私も驚いてしまう。

監視カメラって……どういうことなの!?

そうしたら柚木さんは、

「この部屋に昨日の深夜に
警備員のふりをして入り込み監視カメラを
仕込んでおいた」

「今も俺らのやり取りを映している。
録画されているから、これを証言にテレビ局に
売れば全国ネットに公表されることになる。
そうなれば、そのフランス人形は、世間から
どんな目で見られるんだろうな……?」

挑発するように言ってくる。

「お前なぁ……!?」

社長は、キレて柚木さんの襟を掴んだ。

「社長!?」

私は、慌てて止めようとする。

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