美形鬼社長は、フランス人形に溺愛中!?

だが柚木さんは、やめようとしない。

「殴ってみろよ……?そうなれば、
呪いのフランス人形プラス暴力社長として
記事に書いてやるよ。
俺は、どちらでもいいのだぜ?」

さらに挑発した態度で返してきた。

「くっ……」

「社長。お願いだからやめて下さい。
分かりましたから!!
私があなたの恋人になりますから」

私は、耐えられずそう言った。

これ以上……見ていられなかった。

私のせいで社長が暴力を振るってほしくない。
キティを……世間の目に晒したくなかった。

「ケイティ!?
君は……何を言ってるのか分かっているのか!?」

社長は、驚いていた。

本当は、こんなこと言いたくない。

私は、社長のことが好きだから。
でも、そうしないとこの場が収まらなかった。

私さえ……我慢すれば。

「……分かっています。
私は、あなたの恋人になりますから
今回のことは、忘れて下さい」

「あぁ、約束しよう。
俺は、希望か叶えばどちらでもいいしね」

クスッと笑われる。

これで、いいのだ……。

< 73 / 93 >

この作品をシェア

pagetop