恋愛白書
「聞いてもらってもいいかな?」

「当たり前だろ!」


タケがあたしの頭をガシガシなでる。


「ありがとう」


あたしは丈に恋してからのことを話す。
付き合えて。
でも1年足らずで自分から耐えれなくなって手放して。
それでもいまも忘れられないこと。


タケはすべてを聞いてくれた。
変わらない優し瞳で。


「頑張ったな」


タケがあたしを抱きしめる。


「聞いてくれてありがとう」


結局最後には泣いてしまった。


「泣いてごめん」


そう謝ると


「やっぱり放っておけないやつ」


そう言ってあたしの唇に自分の唇を重ねる。


「ちょ!」

「はは。わりーな。すきなやつ目の前にするのやっぱダメな」


なんて照れた顔してる。


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