チューリップ
俺は校門へと向かった。
職員室、職員室前の階段、花壇を通らないように歩いた。
「暑っちぃなぁ…」
外は太陽の光が増し、よりいっそう暑くなっている。
俺は晴れというものが嫌いだった。
太陽が輝けば輝くほど、自分の存在が虚しく感じたから。
太陽が、俺の中にはないことを痛感させられたから。
でもある日
「晴れの日って、太陽だけじゃなくて自分まで輝いているように感じない?
晴れ最高ー!!」
そう言って笑う梨華を見て、晴れも悪くないかと思ったんだ。
今の俺には
太陽の光は
まぶしすぎる。