もう一度会えると信じている。
私はそろばん教室に通っている。そこにはよく小さい子が入ってくる。ある日私が時間を計っている時...
先生「あ!今日からよろしくお願いします〜」
また誰か入ってきたのかな?誰だろ?
どんな人かな気になって見てみるとそこにいたのは駿だった。
優香「え?!駿?」
駿「優香?」
優香・駿「なんで?」
先生「静かに!」
優香・駿「すみません。」
どうして?どうして駿がいるの?
先生「じゃあ席は〜あ!ちょうど優香さんの席が空いてますね!じゃあそこで」
駿「?!はい。」
優香「よ...よろしく」
駿「どうした?そんなかしこまって?(笑)」
あ!笑った!久しぶりだなーこの顔〜
優香「中学から入ったの?(笑)」
駿「別にいいだろ!それよりいいの?時間」
優香「え?あ!もう!駿のせいでー」
駿「なんで俺なんだよ」
優香「だって「静かにしなさい!」
優香・駿「はーい」
それからそろばんに行くのがとても楽しみになった。時々終わった後公園に行ったり勉強をしたりした。とてもとても幸せだった!けれどある日公園で...
駿「あのさぁ相談があるんだけど」
優香「ん?どうした?この優香様に任せなさい!相談料は今度アイス奢りね!」
駿「え!まぁわかったよ実はさ俺好きな人がいるんだ」
え?駿に好きな人?嘘でしょ?
優香「そ...そんなんだ...」
駿「それでその人に告白しようと思うんだ。その時一緒にプレゼントを渡そうと思うんだけど女子って何が好きかわからなくて...」
優香「駿が一生懸命選んで買えばなんでも喜ぶと思うよ」
駿「そっか!アクセサリーでいいかな?」
優香「うん、いいと思う。アクセサリーにも意味が色々あるから見てみたら?」
駿「優香ありがとうな!」
優香「ううんじゃあ!ちょっと用事があるから!」
駿「おぉ!」
駿が告白...応援しなきゃ!でもできるだろうか好きな人の恋を応援するなんて...でもしなきゃ!精一杯普通であろう!
1週間後...
駿「あのさ優香...ふられちゃった。」
優香「え?」
その時私はやった!と思ってしまった。最低だ私、駿がこんなに悲しんでいるのに。やった!と思ってしまった。ほんとに最低だ。そのことがあってからそろばん教室に行きずらくなってしまった。私はこのことを親友の咲希に話してみることにした。
咲希「そっか、そんなことがあったんだね。ごめんね親友が苦しい時にささえてあげられなくて」
優香「ううん。今まで黙っててごめんね。」
咲希「でも、私もふられたって知ったらやった!って思っちゃうな」
優香「咲希も?!」
咲希「だってもしかしたらチャンスあるかも!って思っちゃうじゃん」
優香「そうだよねー」
咲希「とにかくそろばん教室に行きな!話さないとわからないじゃん!」
そう言われてそろばん教室に行ってみることにした。けれど駿は来なかった。次の時も行っても来なかった。
優香「先生駿はどうしたんですか?」
先生「え?駿さんならやめられましたよ」
優香「え?」
うそ駿が辞めた?どうして?なぜ話してくれなかったの?もう本当にこれで会えないんだ。そう思った瞬間涙が溢れてきた。泣いても泣いてもこの事実は変わらなかった。
あの時そろばん教室に行き続けていたら...そう思うと後悔が止まらなかった。
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