Be Girl-翼のゆくえ-
乾燥する空気の影響もあって、唇も口の中もカラカラに乾いていた。

「あのさ…。ハルカの事なんだけど」

みるみるうちにナナミの表情が変わっていく。

予想通りだったけれど、また黙って俯きそうになる。

「ハルカの事がどうかしたの?」

ナナミは意外にも、優しい口調で聞いてくる。

「昨日、ハルカの友達のセイヤ君に会ったんだ。それで今日、ナナミとリンと一緒にハルカの事で話があるって。セイヤ君が」

私はハッキリとした口調で言った。
言葉を続けた。

「ハルカね…もう別人みたいになってたの。顔なんて青ざめてて、目の焦点も全然…
きっと助けて欲しいと思うんだよ。私も…一人じゃ何もできなかった。
でも、四人なら何でもできるって思えたし、実際なんでもできたじゃん。
今ハルカを助けないと…私はもちろん、ナナミだって絶対に後悔すると思うから…」

驚くほど言葉がスラスラと出た。
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