溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
今日も頃合いを見て椎茸の世話をする。
専務の海外出張に同行していた秘書はとっくに戻っているけれど、寿退社の予定らしく、社長は私に任せると言ってきた。
告白を断ったうえに椎茸の世話もしないと言ったら、なおさら葛城社長のことが分からなくなりそうだったから、二つ返事で了承したけれど、別に社長のことを知りたいわけではない。
このところ、仕事がしにくくなってきている。社長は平然としているからそんなことはないだろうけど、私にとっては一大事の連続だった。
告白されたり、ゴシップに巻き込まれたり、桃園さんとおつき合いが始まったりと、フラットを望んでいた4年間は目まぐるしく環境を変えた。
だから、社長が何を考えているのかくらい分かったほうが、広報の仕事もしやすくなると思うのだ。