溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
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「それでは、よろしくお願いいたします」
先輩と一緒に、新しい取引先の広報や取材クルーに挨拶を済ませ、機材の搬入を見守る。
ブルーメゾンは今日も賑やかだ。
秋になって、社長の装いも季節に合わせた色味が増えてきた。
新商品の宣伝と下半期に突入してからの戦略、今後の美容品市場について掲載される大真面目な歴史ある経済誌なのに、前回社長が載ってからというもの、若い年齢層や本来の目的とは違う人が手に取るようになって、部数が倍以上に伸びているらしい。
ふと思い出す、桃園さんのこと。
フラッグ出版は休刊を決めた雑誌が増えたらしく、不動産に注力すると話に聞いた。