溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~


「俺はいいと思うよ。誰彼構わず媚びるより、ずっと気分はいいからね」

「私みたいな女の、どこがいいんですか?」

「自分の仕事や、その未来のビジョンに熱心に耳を傾けていてくれるから」

「社員なら、全員そうだと思いますよ。うちのように、社長と社員の距離が近い会社は特に、社長にも会社にも興味を持っているはずです」


 ほらね、また。

 否定でもなく肯定でもない、自分の意見をぶつけてくる。
 打てば響く会話ができる、かけがえのない存在。


 ツンとしてるのに、ふと見せる笑顔がたまらなく可愛くて。
 口を開けば強気。だけど、本当は脆いところもある。

 仕事は完璧主義。
 小さなミスさえ許せないから、そういうときは頬を赤らめて顔を伏せるんだ。




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