溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
「だけど、白埜さんは違う。ブルーメゾンに興味は持ってくれているけど、俺には興味がないでしょ?」
「……」
食事を終えて、外していた眼鏡をかけ直し、彼女に微笑みかけた。
「俺が先に興味を持ってしまっただけです。だから、今は片想い」
アイスコーヒーのストローで、グラスの氷を弄ぶ。
まるで彼女の一々で浮いたり沈んだりする自分みたいで。
「白埜さんは、冷たいと思われがちだけど、実は優しい人です。桃園社長といるときはとても穏やかな笑顔を見せるのに、私にはあまり見せてくれませんが。まぁ、貴女の良いところは彼に聞いてください。これ以上振られた私が言っても、無意味ですからね」
だけど、いくら褒めても好きだと言っても、彼女はもう他の男の手の中にある。
腕に抱かれて、キスをして。
セックスをして、細い喉を震わせるんだろうな。
こんなことを考えるくらい、嫉妬で狂いそうだ。
彼女は俺が先に好きになった。
いつだって、彼女がいる。その毎日が当たり前だった。
いつかは落とそう、振り向かせようって……のんびりしていた自分が情けない。