彼女はミルクティーが好き。


「で、なんていったの?」



 そう。その内容は実にくだらない。



「見分けがつかないのは他人のせいじゃなくて、君たちのせいだ。的な。」




「なにそれ、面白いこと言うじゃん。
まぁ、見分けつかないっていう生徒は多いけどね。
私もどっちとかわかんないし。


タイプじゃないし。」






この人を観察するのが大好きなカズちゃんでも見分けがつかない双子。




私がなぜ見分けがつくのかっていうと、



幼馴染が双子の男の子だったからだ。


2歳から一緒の双子ははじめこそ見分けがつかなかったが、一年もすると、

電話でも、顔だけでも、見分けがついた。

そんな奴と今でもたまに会うので、


双子には見慣れているのかもしれない。










< 42 / 63 >

この作品をシェア

pagetop