本当の君を好きになる
言っている事が矛盾してると思いながら、私は話を聞く。
皆が、直登の本当の姿を知ったらどうなるんだろう?
一気に冷める?
きっと、そんな事は無いだろう。
『冷たい幸坂くんも素敵!!』と、更に騒ぎだす女子が増えるんじゃないだろうか?
それは、それで凄いとは思うけど……。
「──瀬戸さーん。」
そう考え事をしていると、声をかけられ私はハッと
する。
そして、声のした方へ向くと、クラスメイトの男子が立っていた。
「瀬戸さんの事呼んでるよ。」
「え?誰が?」
「隣のクラスのヤツだよ。」
「へ?」
隣のクラスに知り合いなんていたっけ?
そんな事を考えながら廊下に出ると、本当に知らない男子が立っていた。
「……ど、どうも。瀬戸可鈴です。」