本当の君を好きになる
***
「……え?」
重ねられた手が離れた瞬間見えたのは、可愛らしい包装紙。
俺は、その袋と瀬戸さんを交互に見る。
瀬戸さんはニコニコと笑っている。
「湊くんもメリークリスマス!」
その言葉を、聞いた瞬間目にジワッと涙が浮かび上がってくるのが分かった。
こんなにも、嬉しくて素敵なプレゼントを貰ったのは本当に久しぶりだ。
そんな嬉しい気持ちを隠して、俺は余裕の笑みを浮かべる。
「ありがとう。すごい嬉しいよ。」
「弟がいるって分かってたら、その時に一緒に買ったんだけどね……。」
「良いよ良いよ。気持ちだけで。」
「そっか……。また遊びに行った時にでも、用意しとくね!」
「うん。それじゃあ、春哉も起きただろうし帰るね。本当にありがとう。」
そう言って、背を向けて歩き始める。
と、その時──