本当の君を好きになる
静かな帰り道。
お互いに何を話すわけでもなく、マンションの下まで辿り着いてしまった。
何か、すごく気まずい……。
「……まあ、プレゼントも買えたことだし、良いクリスマスになると良いね。」
「あ、うんっ……。今日は本当にありがとう。」
「いえいえ。こちらこそ、ありがとうね。……また、いつでも遊びに来なよ。」
「うん!是非!」
私がそう言って笑うと、湊くんはくしゃくしゃと頭を撫でてくれた。
その時、私はハッとして思い出す。
「そうだ!これ!」
そう言って、湊くんの手を両手で握ると、手のひらにあるものを握らせた。