本当の君を好きになる

***



「──春哉。ご飯出来たぞー。」



「はーい!…わあっ!!今日はすごく豪華だね!」



「そりゃあ、クリスマスだからおばあちゃんも奮発しちゃったわよ!」



「やったー!!早く食べよう!」




12月25日。

クリスマス。

午後7時。


俺は、先程から時計ばかり気にしている。


おばあちゃんが頑張って作ってくれた、クリスマスの特別メニューを眺めながら、俺はため息をついた。



「──湊。」



声をかけられハッとする。

おばあちゃんの方を見ると、少しムッとした表情を浮かべていた。



「余計な事なんて考えなくて良いのよ。何てったって、今日は楽しいクリスマスなんだからね。」



「……ごめん。」



「隆明(タカアキ)の事なんて放っておきなさい。どうせ帰って来やしないよ。今さら帰ってきたって、私はもう知らないからね。」


「……うん。分かってるよ……。」

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