本当の君を好きになる
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「──春哉。ご飯出来たぞー。」
「はーい!…わあっ!!今日はすごく豪華だね!」
「そりゃあ、クリスマスだからおばあちゃんも奮発しちゃったわよ!」
「やったー!!早く食べよう!」
12月25日。
クリスマス。
午後7時。
俺は、先程から時計ばかり気にしている。
おばあちゃんが頑張って作ってくれた、クリスマスの特別メニューを眺めながら、俺はため息をついた。
「──湊。」
声をかけられハッとする。
おばあちゃんの方を見ると、少しムッとした表情を浮かべていた。
「余計な事なんて考えなくて良いのよ。何てったって、今日は楽しいクリスマスなんだからね。」
「……ごめん。」
「隆明(タカアキ)の事なんて放っておきなさい。どうせ帰って来やしないよ。今さら帰ってきたって、私はもう知らないからね。」
「……うん。分かってるよ……。」