本当の君を好きになる
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壇上では、新入生代表が挨拶をしている。
あ、いつの間にか湊くんの挨拶終わっちゃったんだ。
聞いてなかったとか言ったら、すごく怒られそうだな……。
あの日から、私は直登と一言も口を聞いていない。
今での、仲の良かった頃、付き合っていた頃が嘘のようだ。
あんな喧嘩は初めてだった。
それもそうだよね。
私が、ものすごく勝手だったから。
仕方ないよ。
でも、謝るなんて出来なかった。
悪いとは思っていても、「ごめん」の一言がどうしても言えなかった。
また、いつか話せる時が来る。
また笑い合える日が来る。
そんな日を、前みたいに神様が用意してくれる……そう思っていたのに……。
ポタッ。
手の甲に、涙が一粒溢れ落ちる。
神様。
どうして、私たちの仲を戻してくれないんですか?
私たちは、切っても切れない関係なんじゃないんですか?
私は……
──過去の綺麗な思い出にすがるしかないんですか?