本当の君を好きになる
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「──は?」
山登りが終わって帰っている途中の私たち。
久しぶりに二人で歩く通学路は、いつもよりもキラキラと輝いていて──なんて思う暇はない。
私は、直登の言葉の意味が理解できず、その場に立ち止まってしまった。
それに合わせて、直登も足を止める。
「ごめん、もう一回良いですか?」
「……だから、海外の大学に進学する話……無くなった。」
「……は?」
先程と同じ反応をする私に、直登は少し不機嫌な表情でこちらを見てきた。