本当の君を好きになる
「私、通信高校に通ってるから。」
「「「えええっ!?」」」
当たり前でしょ?とでも言いたそうな顔で、菜月ちゃんは話をする。
「……確かに少しの間落ち込んでたけど、このままじゃダメだと思って、お母さんに相談してね。お姉ちゃんには、話が出来る機会が無かったけどね……。それに、彼氏だって出来たし。」
「嘘っ!?」
「本当だよ!……綾人くんよりも、すっごく素敵な人なんだから!」
菜月ちゃんが、そう言うと凪沙は驚きの表情を浮かべる。
樋野くんは、面白そうに笑っていた。
「そうかー!!それなら良かった!僕もそれが聞けて安心したよ!」
「うん!……だから、二人もそろそろ……ちゃんと付き合っても良いと思うよ……?」
菜月ちゃんの発言に、凪沙はビクッとする。
すると、綾人くんは、首を横に振った。
「菜月、違うよ。」
「え?」
「凪沙にはね、素敵な相手がいるんだから。」
「え?お姉ちゃんも?」
「今はまだ好きなだけだけどね。」
「ちょっ、綾人くん……!?な、何で知って……!?」
樋野くんは、イタズラっぽく笑うと続ける。
「見てれば分かるよ!……特に自分の好きな人の事はね。」
その発言に、3人揃って顔を真っ赤に染める。
そして、顔を見合わせて笑った。
止まっていたと思っていた時間は、知らない内に動き出していたみたいだ。
それから私たちは、日が暮れるまで、たくさん話をし続けた。
素敵な……本当に幸せな日曜日を過ごした──。