本当の君を好きになる
***
ピンポーン、ピンポーン──。
家に着いてから、私の足は勝手に動き出していた。
気づけば、直登の家の前に立っていて、インターホンを押していた。
「はいよー。」
ガチャリと扉が開く。そこから出てきたのは
「え、可鈴じゃん!!久しぶり~!!」
「お姉さん、久しぶりです!」
直登の5つ上のお姉さん。
アパレル関係で働いているので、オシャレさが滲み出ている。
お姉さんは、私を抱き締めると玄関に入れてくれた。
「あ、直登に用事?アイツなら部屋に籠っちゃってるよ。……喧嘩でもした?」
「あー、喧嘩って訳じゃ無いんですけど……。」
「まあ、何でもいいや。アタシ今から出掛けるから、勝手に上がってて?じゃ、よろしくね~♪」
「え?ちょ、お姉さん!?」