今夜、きみを迎えに行く。




「もちろん。家族総出で応援ツアーだよ、たぶん」



茜のバスケの試合なら、父親も母親も間違いなく、一緒に行くと言い出すに違いない。
今ではこの両親の過剰な幼なじみへの愛情も、笑って認められるようになった。
うちの父親も母親も、茜のことを心から大切に思っている。わたしを思ってくれているのと同じように。




「いいね、それ。楽しみだなーおばさんのお弁当」



「そんなこと言ったら、また張り切って作り過ぎちゃうよ、うちのお母さん」



「葵も、何か甘いもの作って持ってきてよね。葵の作るスイーツは、全部わたしが試食するから」



「仕方ないなぁ。茜が試合で活躍してくれるなら、未来のパティシエが腕をふるってもいいかな」



茜が笑う。わたしも笑う。
茜はわたしの大切なひとだ。今までも、これからもずっと。









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