完璧な彼は、溺愛ダーリン

捨てようと思っても捨てられなかった。
全て終わったら電話をかけようと思っていた。


あれから葛木さんはただの一度もジムに来ていない。
四日も来ない事、今までなかった。

私が遅番をしていないから顔を合わせないだけかもしれない。
そう思ったけど、違っていた。

昨日心配した栞が尋ねて来たから。


スパダリ、来てないよって言っていた。


最初は気を遣って顔を出さない様にしてくれていると思っていた。
だけど、ここまで音沙汰ないと不安になる。


それでも、今度は私が伝えるんだ。
今まで何回も私に伝えてくれた葛木さんに、私が返すんだ。


喫茶店を出た私は携帯を取り出す。
それから、反対の手に持っていた名刺を見ながら葛木さんの番号を一つ一つ押していく。


すーはーと深呼吸をしてから、私はよしっと気合いを入れると通話ボタンを押した。
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