完璧な彼は、溺愛ダーリン
どうして、こんなにも彼は私を求めてくれるのだろうか。
携帯を持つ手に自然と力が入った。反対の手で胸元を握り締める。
それから、震える声を出した。
「私も、です」
「っ、……本当に?」
言葉を詰まらせた葛木さんは、一拍置いてから私の言葉が事実かを確認した。
私は姿が見えていないのに大きく頷くと、ハッキリと口にした。
「はい、会いたいです。会って云いたい事があります」
「今すぐに行くから。どこにいるの?」
「新宿です」
「わかった。東口の改札の前にいて」
「はい、わかりました」
通話を終えた私は堪らずに走り出していた。
すぐに来ない事なんてわかっている。
だけど、急がずにはいられなかった。