完璧な彼は、溺愛ダーリン
修羅場?


店の外で待っていた加藤君の元へ走り寄った。
仕事中はジャージだから、私服だと大分イメージが変わるな。


テーパードパンツに、黒の薄手のジャケット。
白のTシャツ。シンプルだけど、カッコいいと思う。


「お待たせ」

「ん。行こうか」

「うん。どこ行くの?」

「秘密」

「出た。また秘密」


そう顔を歪ませながら言うと、加藤君はケラケラと笑った。
だけど、教える気はないらしい。


そうして加藤君が連れて行ってくれた場所は。


「雑貨屋さん?」


だけど、その雑貨屋は男一人で入るには勇気がいるような、ピンクやパステルカラーのメルヘンな小物がたくさん置いてあった。
うん。流石に加藤君一人で入るのは無理かも。



「そう。見たいのがあるんだけど、ちょっと一人で入る勇気はなくってね。
三石と一緒に入った後なら一人でも行けるかな、と思って」

「プレゼント?」

「まあ、そんなもん」


加藤君は陳列棚を見ながら答えた。
誰に、どんなとか聞いても秘密って言って答えてくれないんだろうな。


加藤君と並びながら私も商品を眺めて行く。
そして、一つの商品で目が止まった。
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