完璧な彼は、溺愛ダーリン
「ごめん、驚いたよな?三石」
「え、お、おお、驚いたよ! めっちゃ驚いたよ!!」
「だよな~。はは、ごめん。ちょっと葛木さんに偏見持ちすぎてたわ。
んじゃ俺、行くわ」
「行くって?え?」
「帰る。用は済んだし。飯は今度な」
「え?どういう事」
「また今度ゆっくり話そうぜ。葛木さんも、また」
よくわからないまま、加藤君は引き止める私の声を無視してその場を去って行った。
どういう事?
ちょっと待って、頭の中パニックなんだけど。
加藤君は私の事好きじゃなくて、葛木さんが変な人かもしれないからって庇ってくれていたって事?
てか、私の事置いていかないでよ!
この後どうしたらいいの?
葛木さんと急に二人にされたって、何も話せないんだけど。
「あ、えっと。三石、さん?」
「は、はい!」
緊張からか予想以上に大きな声が出てしまって、気恥ずかしさから私は葛木さんの顔を見れずにいた。
ふふっと笑う声がして更に私は羞恥で頬を染めた。
「緊張してる?」
「そ、その、……はい」
隠してもしょうがない。態度からバレバレだと思うし。
だから、私は素直に頷いた。
「だよね。てか、俺も。いきなり二人にされても、何話したらいいのか。頭真っ白」
ははって軽く笑いながら、頭を掻く葛木さん。
それに私は目をぱちぱちとさせ、尋ねた。