死神女子高生!
あの人、か。さっきの話に出てきた謎の人物のことだろう。
それにしても、『言われた』ってどういう意味だろう。
この脅しを教わったのか、使われたのか、どちらとも取れるのがちょっと…。

…そいつも、この幽霊も同じくらい腹黒そうに見えて来た。それでも、こっちはそんなに害があるようには見えないのが救いだ。

「でも、夢があっていいじゃないですか。
日本はいろんな宗教が入り交じった国です。
ひょっとしたらそういう人々のいろんな意識が混ざりあって、結果的に神とか仏とかのこの世ならぬ世界も人の心に合わせて変わったのかも知れませんよ」

どういう理論だよ。むしろそんな夢なら無い方が良いよ、あたしは。
知らずの内に眉をひそめながら、あたしは幽霊にうさん臭そうな目を向ける。

「…ものすごく無茶苦茶なこと言いますね」
「まあ生きていた頃も不信心でしたから、何とでも言えますよ」

だから行き場を見失って、さまよう幽霊なんかになってしまったんでしょうか、と幽霊は珍しく寂しげに言った。
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