強引部長の独占ジェラシー
「優しくはしない。後腐れなしだ」
その言葉にもう取り返しのつかないようなことをしてしまったんだと気づいて、怖くなった。
これからは、もう部長が私に笑顔を向けることは無くなるだろう。
足が竦む。身体が小さく震えた。
目の前には自分の好きな人がいる。それは幸せなはずなのに、この場から逃げ出したい気持ちになる。
入口の方でいつまでも立ち止まっていると、部長は気だるげに私の手を掴んできた。
「わ、ぶちょ……」
「いつまでもそこにいないでこっちに来てくれないか?」
本来なら、こんなに無遠慮に触れたりしない部長が強引に私をベットに放り投げる。
「きゃ……っ」
どさっ、と柔らかなクッション生地に身体を支えられると、部長が私に覆い被さって来た。
ギシ、とベッドの軋む音がする。ダウンライトの明かりに照らされたこの部屋は部長の表情もハッキリと見せてくれた。
冷たくて、まるで私に失望したかのような目。
いつも温かく笑ってくれる部長はもういない。
怖い……。
部長が部長じゃない人みたいに見えた。
震える手をなんとかして伸ばすと、その手はパシン、と取られ部長によってベッドに縫い付けられた。
「触れるなよ。」