WHAT COLOR IS LOVE
時計台 3
久しぶり。
久しぶり。
だけど、そんな言葉はもう、ほんとは言いたくないんだよ。
長かったね、本当に。
時間はとてつもなく長いんだね。
我慢できずにいっぱい泣いても、きっときっと幸せなんだ。
君が見えたら。
約束なんか、しなくてもいいから。
偶然でも、まぐれでもいいから。
君に会えたら、決められていたと思うよ。
こんなに近くにいても伝わらないのに、離れてたら、もう、きっと。
ねぇ、どうしてもやっぱり、思い出すだけじゃ足りない時があるんだよ。
そのままでいて。
何も言わずに、君のままで。
あと、あと、もう少しだけ。

困らせてる。
知ってる。
わざとだよ。
どうか、わかってほしいと。

わがままだけど、好きだからだよ。
強がりだけど、信じてるからだよ。
泣かないけれど、切ないよ。
会いたいけれど、そばにいるよ。
じっと、じっと、我慢して、目を閉じて、暗闇の中で必死にもがくけど、到底届かなくて。
手をつないで連れていって。
遠い遠い、君のところまで。
時間はもう、果てしなくあるから。
眠れない夜を、君は知ってるかい?
悲しくなくても、苦しくなくても、君を思うと、どうしても。
もしかして君も会いたかったの?
君が愛しくて、壊れそうだった夜に。
たくさんの宝物、君にあげるよ。
ひとつ残らず、君にあげるよ。
だから、どうか。
僕を嫌いにならないで。

君のいちばん痛いところを知ってるからって、君に誰より優しくしてあげられるとは限らないけれど。
いつも笑って。
幸せでいて。
何よりも、そばにいて。
抱きしめて。
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