WHAT COLOR IS LOVE
時計台 4
そんな風に嘘臭いところが、離れられない理由なんだ。
忘れてないけど、覚えてないよ。
なかったことにできてるよね?
何にもできなくても、そばにいるから安心して。
邪魔することさえ、僕にはできない。
たまらなくて、たまらなくて抱きしめる、君を。
欲しいのは君の脳ミソ。
食べてあげるから、見せてみな。

いろんな優しさを、いろんな人がいっぱいくれた時、私もあげたいと思ったりもする。
天使みたいに微笑むから、もっとちゃんと愛してよぉ。
じゃなきゃ、天使の羽根を見失う。
美しくあることより、大きく、悲しくあることのほうが、よっぽど似合ってる。
たまらなく恋しくて、傷つけたんだ。
失うことが、何よりも怖くて。
やっぱり時計が必要。
「ちこくげんきん」
大切なときは。
たとえば、約束。
戸惑いはやがて、敗北につながる。
ああ、そのことを、どうか教えずにいてください。
今もまだ、あなたに戸惑ってしまう、私なのですから。

むづかしい言葉は知りません。
だから、むづかしい言葉では、素直に正直に、本当の気持ちが伝わりません。
私はとっても簡単で、そして、単純だということです。
ただ、とっても嘘つきで、唯一ひとつの一番大切なことだけ、私は嘘をつき続けるのです。
きっといつか、あなたに、ただひとつの嘘を見破って欲しいと、ひたすらひたすら願いながら。
< 40 / 52 >

この作品をシェア

pagetop