もう二度と戻らない初恋(こい)
初恋
私の初恋は小学校五年生の時
大嫌いな男子グループにいた、陸歩。
陸歩のことも嫌いだった。だけどあるとき、太陽のように笑う陸歩をみたとき、一目惚れした。

それから少しずつ仲良くなって、両想いになって付き合った。
付き合うってのがどんなものかが分からなかったけど遊んだりはしていた。

だけど、六年生に進級する頃には別れていた。
原因は冷やかしがエスカレートしてしまったから。
それでもやっぱり好きな気持ちは変わらなかった。

別れの電話が掛かってきたときの会話が忘れられずにいたから。
「ごめん、一回別れよ…。」

「嫌いになったわけじゃないから!」

一回なら、また付き合える?
嫌いになったわけじゃないって、信じてもいいんだよね?

そう思いながら過ごしていた。
クラスも離れ離れになって喋ることさえもなくなった。
それから時間はたって陸歩の誕生日の日に電話をすることにした。

「もしもし?」

「もしもし!久しぶり!どしたん?」

「誕生日やから…
おめでとうって言いたくて!

お誕生日おめでとう!!」

「おー!ありがとう!
覚えてくれてたんや!笑」

「当たり前やん!笑
また、遊んだり出来る?
嫌やったらいーしな!笑」

「うん、また遊ぼ!笑」

「うん!ありがとう!
んじゃ、またね!」

「おう!わざわざありがとうな!」

電話を切ったあと涙が溢れた。

久しぶりに声が聴けた嬉しさと、普通に話せた嬉しさと…
やっぱり好きやって実感したのと…
色んな気持ちが一気に溢れだした。


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